歴史の分野で安定した成績を獲得するためには、まず暗記の仕方を習得することが大切です。暗記が得意かどうかで点数が大きく左右される傾向があり、歴史が苦手というお子様は、そもそも暗記の仕方がわからないということも多いです。
そこで今回は、歴史の内容を効率的に暗記するための術として、マインドマップの活用方法をお伝えします。

工夫して暗記を

マインドマップの活用

マインドマップは中心から放射状に情報を広げていく方法です。主要なテーマやキーワードを中心に配置し、関連する情報やサブテーマを枝分かれさせていきます。

マインドマップとは?

マインドマップは、人が頭の中で自然に行っている思考を「見える化」することで、頭の働きを活性化し、発想を広げるための手法です。ビジネスの場に限らず、自己分析をするときや、目的を立てるとき、メモとして活用するなど様々な場面で利用されます。この記事では、マインドマップの作成に使えるおすすめのアプリやブラウザツールも紹介しています。 https://blog.nijibox.jp/article/whats_mindmap/

日本の歴史のマインドマップの作り方

例えば、平安時代であれば、平安時代から線を伸ばし平城京、長岡京、平安京というように当時の重要事項である遷都の流れを書くことができます。またそれぞれのキーワードに長岡京-784年、平安京-794年と情報を継ぎ足していくことができます。その他にも桓武天皇-坂上田村麻呂-征夷大将軍-蝦夷討伐-アルテイ撃破というように情報をつなげて覚えていくことができます。以下に実際に生徒が作成したマインドマップを記載します。

鎌倉時代についてまとめています

マインドマップの効果

視覚的に情報を整理することで、脳が情報を効率的に吸収できるようです。また、とくに重要なのが関連性を一目で理解できるため、連想ゲームのようにキーワードを繋げられます。このキーワードとキーワードをつなげるという作業がとても重要です。 キーワードとキーワードの繋がりが明確になる。 話の流れを整理することができる。 キーワードの具体と抽象関係が整理できる。 ここがバラバラなので、なかなか記憶に定着しにくかったのではないか 実際にマインドマップを使って学習したお子様からは、マインドマップで勉強したワードはテストでしっかりかけたけど、マインドマップに書かなかったキーワードでは点数を取ることができなかったとの発言がありました。記憶の定着にはっきりと効果があらわれていることがわかります。

歴史以外の分野への応用

マインドマップは上記の通り

  • キーワードとキーワードの繋がりが明確になる。
  • 話の流れを整理することができる。
  • キーワードの具体と抽象関係が整理できる。

という良い点があります。

勘の良い読者のみなさまはお気づきかもしれませんが、ということは物語文もマインドマップ的に内容を整理していくことで内容の理解がすすみ、得点につながるのではという仮説が建てられます。また物語文の情報整理・読解が苦手なお子様にはマインドマップ学習法を試してみようと思います。

参考資料

弊校でのマインドマップの取り組みは、マインドマップの発案者トニー・ブザンの本をもとに指導を行いました。以下2冊をご参照ください。

マインドマップ(R)for kids勉強が楽しくなるノート術

The Mind Map (R).

マインドマップfor kidsにはマインドマップの勉強方法と実例が載っているので参考にしやすいと思います。またThe Mind Mapは大人向けなので、保護者様に読んでいただくことでお子様の学習に役立てていただけると思います。

最後に

いま、もしお子様が十分勉強しているにも関わらず歴史でうまく点数が取れないときは、ぜひマインドマップを活用して暗記に取り組んでみてください。歴史のキーワードの暗記がこれまで以上にしっかり定着し効率よくこなせるようになります。 新しい方法を取り入れることで、お子様方の勉強がよりうまくいくことをお祈りしております。

0