大学3年後期が始まりました!研究室希望届の提出が近く、学科内でお互いの第一希望を探り合っている環境の中講義を受けています、かけとです。後期に入って間もなく、研究室紹介がありました。僕が所属している学科には16の研究室があります。この時までは公務員試験を受ける予定だったので、できるだけコアタイム(必ず研究室に居ないといけない時間)が短い研究室が良いな、ぐらいの軽い気持ちでした。もし、自分の興味が惹かれる分野があれば、院進学を経て一般企業就職も悪くないと思っていました。その中で、分離工学関連の研究室に興味を持ちました。
分離という抽象的なテーマですが、化学工業においては無くてはならないものです。例を出せば、廃電子機器や廃自動車および海水には、沢山のレアメタルが含まれています。それらを再利用するためには、純度の高いレアメタル単体を取り出す必要があるので、高度な分離技術が欠かせません。加えて、日本はトップクラスのレアメタル消費国です。もちろん日本ではほとんど取れませんから、輸入に依存しています。また石油などと違い、単位質量に対して、かなりの価値が付きますから、これを100%リサイクルできれば、大きな需要があるはずです。
加えて、僕はエンジニアの囚われない働き方に惹かれました。基本的にエンジニアとは、納期までにタスクを済ませさえすれば、マイペースに働くことができますし、作業内容によっては在宅でも可能です。また、誰も代わりが務まらないような仕事をしたいとも思うので、そういった意味でもエンジニアは魅力的な仕事であると考えました。
このように、今のところはエンジニアになろうと思っていますが、大学受験の時から具体的にどんな仕事に就きたいか、など全く決まっていませんでした。確かに、学部選びは重要かつ、職種を決定するものになるとは思いますが、僕の第一志望は建築科でした。順調にいけば建築家になるということです。しかし、止むを得ず第二志望の化学の道へ進みました。化学分野に何かしたいことがあったのかというと、全くそんなことはなく、ただ得意だったので、なんとなく化学科を第二志望にしていただけです。そして、不本意ながらも与えられた環境で学習を進めるうちに、化学の魅力に惹かれて行き、その道で就職しようかと考えているところです。
つまり、将来仕事にしたいこと(将来の夢)は、小さい頃から強い意志を持ってそのために勉強や練習を頑張ってきた、というケースでなければ、掴み取った環境で必然と変わっていくものだ、と感じました。実際に、大学受験時に仮面ライダーやプロ野球選手という夢を持ち続けている人はほんのわずかですよね。皆、生きていくために現実を見つめ自分の道を選ぶはずです。
なぜ、このような文章を長々と書いたかというと、将来したいことが見つかっていない生徒に分かってほしいからです。進路を決め切れていない場合、進路選びに正解など無いと思います。ので、僕のように得意科目と揃えて職種を決めても良いと思いますし、興味があるだけで十分だと思います。大事なのは進んだ後、その道で正解になるように努力することだと思うので、なかなか進路を決め切れない人は、この拙い文章を読んで、少しでも後押しになれば嬉しい限りです😊