今回は、8月11日と12日に開催した夏期特別国語講座の振り返りです。
講座は2日間で計8時間行われましたが、「あっという間で楽しかった」という感想をたくさんいただきました!
講座では「国語力(論理的思考能力)」の講義およびトレーニングをおこなってもらい、小論文の作成にもとりくみました。
集中的に学習をしたことで、まとまった内容を伝えることができ、とても充実した時間になりました。
本記事ではどんな内容の学習をしたのか、学習の成果物、受講生と保護者の感想をご紹介します。

受講者プレゼントの鉛筆。たくさん書いて短くしよう!

国語力を高める3つの力

国語力を高めるための3つの力を学習しました。

■言いかえる力

具体と抽象の関係を理解し、別の言葉や表現に置き換える力です。これは文章の構造や意味を深く理解するための基本的なスキルであり、言葉の選び方や表現の工夫によって、論理的な説明や議論を行うことが可能になります。

■比べる力

この力は複数の要素や事象を比較することで、適切な判断を下す能力です。相対的な評価や対比分析を通じて、物事の本質を見極め、論理的に考えることができます。この力を磨くには対義語の語彙力も必要です。

■たどる力

これは情報や論点を追いながら、因果関係や論理の流れを追う能力です。文章や資料に埋もれた情報を探し出し、論理的に整理することで、本質を見抜く力です。

楽しみながら取り組めました

プチ小論文に挑戦!

「比べる力」で学習した書き方の型を使って、プチ小論文に挑戦しました。ここでは、対比する観点を統一して記述することに注意しました。
タイと日本に住むならどちらがいいかというテーマについて書く際、

(良くない例)
タイは道路がデコボコしていて生活しづらいけど、日本は四季があっていろんな景色を見られて楽しい、といったように、『道路事情』と『季節』の2つ観点が出てしまっている。

(良い例)
タイは道路がデコボコしていて生活しづらいけど、日本は道路が綺麗に整備されているので生活しやすい、といったように、『道路事情』という1つの観点について対比している。

今回は2つのお題についてプチ小論文を書きました。2名の小論文を紹介しますのでぜひご覧ください。

小学生に携帯電話を持たせるのは問題か
タイと日本、住むならどっち?

このように、意見のメリットデメリットを整理し、対比関係を利用して説得力のある文章を書くことが出来ました。

受講振り返り

講座の最後に振り返りの時間をとりました。

「反対の意味の言葉を考えるのが意外と難しかった。」

「言いかえる力のところで、具体と抽象の関係がわかった。」

「比べる力を使って型にはめれば、文章を簡単に書けることがわかった。」

といった感想がありました。特に、対義語の重要性を感じてもらえたようです。これは国語にとどまらず、英語でも同様に対義語を調べる習慣が身につくことを期待しています。

次回お楽しみに

今回の講座で、国語の学習はどんなことをすればいいのか。何に気をつけて文章を作れば良いのか、どんなことに注目すれば文章を読解することができるのか。そのヒントを掴むことが出来たのではないでしょうか。

受講の数日後、保護者の方からも

「楽しかったみたいで、講座で使った問題集を家でも自分から進んでやってました。」

「文章を書きやすくなったみたいで、作文の苦手意識が少しとれたみたいです。」

「反対の意味の言葉を調べてました。」

といったお言葉をいただきました。国語が分かる、だけでなく楽しんで取り組めているというお話を伺うことができ、大変嬉しく思います。

また、国語について特に読む力や書く力、語彙力について不安を感じられている方が多くいらっしゃることを改めて感じました。

今後もこういった内容の講座で、バンコクのお子様たちの学習をサポートしていければと思います。次回もお楽しみに!

二日間でこんなに短くなりました!

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